読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

takedajs ログ

備考録

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

ミドリムシの培養に成功した東大発のベンチャーユーグレナ」の話です。
ミドリムシベンチャー企業の組み合わせに興味をもち、読みました。

ミドリムシは豊富な栄養素を持っているが、
今まで大量に培養する技術がありませんでした。

しかし、ユーグレナが培養に成功させます。
そこにいたるまでの道のりには、大変な困難がありました。

ユーグレナの社長である出雲さんは、
東大卒業後、銀行に就職します。

エリート街道を突き進むか、世間では一切認知されていない「ミドリムシ」に人生をかけるか、
出雲さんの葛藤が本を通して伝わってきました。
給料も良かったし、仕事もやりがいがあるものだし、自分が出雲さんの立場だったら、
答えが出せるかどうか。

安定した就職先である銀行を辞めて、ミドリムシというわけのわからないものをテーマに起業するのだから、
普通は、何かしらビジネスプランなり成功への道筋が見えているからそういうリスクを取れると考える。
それが当たり前だろう。
そう言われるとその通りのような気もするが、しかし僕の周りにいるベンチャーの社長に聞いても、
最初から「このビジネスで必ず成功できる」という確信があって始めた人はほとんどいない。
逆に退路を断っておかないと、どうしても言い訳をして先延ばしにしてしまうし、
事業を大きく前に進めるようなよいアイデアが生まれてこないと思ったから起業に踏み切った、という人ばかりだ。

だが、もしもその確実な道を選択することが本当に正しいならば、
世の中にはもっとたくさんのイノベーションが生まれているはずだ。
現実がそうなっていないということは、イノベーションを起こす人間には、
何かしら渡らなければならない川があるのではないか。
ロジックではうまく説明できないのだが、いまでもそう思っている。
安全圏に身を置きながら、本気で何事かに取り組むことができない。

この言葉の最後の「安全圏に身を置きながら、本気で何事かに取り組むことができない」は、
どの経営者からも共通して聞く言葉で、退路を断った人は強いです。

ユーグレナライブドアから出資を受けていたせいで、ライブドアショック後、
多くの企業から相手にされなくなります。
出雲さんが困難な状況での3年間の営業経験から得たこととして、

「会う人の気分によって受け取りかたが違う。具合が悪い人に何言っても無駄。
逆に、良いことがあって気分がいい人に話したら、共感してくれる。」

を実感したそうです。

だからとにかく何かを成し遂げたいならば、「やれ!」「人に会え!」「自分の思いを伝えろ!」
という話なのだ。
「そんなに必死になるのは恥ずかしい」と思う人もいるだろう。僕もそういうタイプだった。
しかし天才でも何でもない自分が、本気で人にぶつかって、動かしたいならば、
「恥ずかしい」なんて思うこと自体がちゃんちゃらおかしい。
まずはやってみなければ、動いてみなければ、相手に気持ちが届くはずもないのだ。

最後に、銀行を辞めて、夜行バスに乗ってミドリムシの研究者を日本じゅう訪ね歩いているうちに、
出雲さんが思ったこと。

それは、「いま世界で、自分ほど、ミドリムシについて真剣に考えている人間はいないはずだ」
という思いだった。
技術的にはまだどうなるかわからなかったし、経営者として自分に適性があるかもまったく自信がなかったが、
ミドリムシについては世界で自分が1番だ」という思いは、揺らぐことがなかった。

本当にそれぐらい好きなことであれば、世界じゅうの人が止めても、
誰一人応援してくれなくても、そのことをやり続けるべきだということを、僕はこの7年で学んだ。

この本を読む前は、テレビでミドリムシを使った食品を見ても、
進んで食べようとは思いませんでした。

しかし、ここまでミドリムシに情熱を捧げている人の話を読むと、
今では、ミドリムシを食べてみたいな!という気持ちになりました。

調べてみると、東大近くに「ミドリムシラーメン」があるらしいです。
トッピングのミドリムシ増しを追加して、食べてみようと思います笑