Android Studioを利用してKotlinでHello Worldを表示する
Androidアプリを作れるKotlinで、Android StudioのエミュレータでHello Worldを表示してみました。
数年前にAndroidアプリを開発してリリースしたことがあるのですが、それ以来アプリ開発はしていませんでした。 最近KotlinがAndroidの正式な開発言語になったのもあり、良い機会なのでこれからKotlinを色々と触ってみたいと思います。
今回の記事では、Android Studioの導入から、KotlinでHello Worldを表示するまでを書いています。
記事の流れ
以下の流れで本記事は構成されています。
- 開発環境
- プロジェクト作成
- Kotlin導入
- Kotlinプラグイン導入
- JavaファイルをKotlinファイルに変換
- Kotlinファイルのビルドを可能にする
- Hello World表示
- エミュレータで起動するデバイス作成
- エミュレータ起動
開発環境
IntelliJ IDEAでも開発ができるみたいですが、Googleの公式IDEであるAndroid Studioで開発していこうと思います。
以下、公式サイトからAndroid Studioをダンロード
https://developer.android.com/studio/index.html?hl=ja
プロジェクト作成
Android Studioを起動して、「Start a new Android Studio project」を押下。
任意のApplication nameを指定して、Nextを押下。
「Phone and Tablet」をチェックし、Minimum SDK を選択し、Nextを押下。
今回はMinimum SDKとしてAPI 21:Android 5.0 (Lollipop)を選択。
初期に作成される画面を選択して、Nextを押下。
今回はHello Worldを表示させるだけなので、Empty Activityを選択。
何も変更せず、Finishを押下。
これでプロジェクトが作成されます。
ただ、作成されたMainActivity.javaの拡張子を見ても分かる通り、この段階ではKotlinファイル(.kt)ではなくJavaファイル(.java)になってます。
また、Hello Worldが表示されるlayoutも自動で作成してくれています。
次からKotlinを導入していきます。
Kotlin導入
Kotlinプラグイン導入
Android Studio -> Preferences を押下。
Plugins内の「Install JetBrains plugin...」を押下。
青く選択されているAndroid Gamesは関係ないです。
検索バーにkotlinを入力してKotlinのインストールを押下。
僕は既にインストール済みなので、インストールボタンが表示されていません。
Kotlinプラグインをインストール後、Android Studioを再起動。
JavaファイルをKotlinファイルに変換
再起動後、改めてプロジェクトを開きます。その後、メニューバーの Code -> Convert Java File to Kotlin File を押下。
MainActivityがJavaファイル(.java)からKotlinファイル(.kt)に変換されます。
Kotlinファイルのビルドを可能にする
メニューバーのTools -> Kotlin -> Configure Kotlin in Project を押下。
バージョンなど選択できるが、何も変更せずに OK を押下。
以上で、Kotlinを実行する準備が整いました。
Hello World表示
エミュレータで起動するデバイス作成
メニューアイコンにある実行ボタン(緑色の▶)を押下すると、実行するデバイス指定画面が表示される。 Create New Virtual Device を押下。
利用するデバイスを選択して、Nextを押下。今回はNexus5Xを選択。
利用できるAndroidのバージョンが表示される。今回はAndroid7.0を利用する。 利用バージョンがDownloadされていない場合は、Release Name に Downloadが表示されるので押下。
Installerが表示されるので、インストールが完了したら Finish を押下。
インストールが完了すると、Android7.0が選択できるようになります。
Android7.0を選択して、Nextを押下。
デバイス名を変更できるが、今回は何も変更せずに Finish を押下。
エミュレータを起動
作成したデバイス(Nexus5X)が一覧に表示されるようになります。
Nexus5Xを選択して、OK を押下。
エミュレータが起動して、Hello World が表示されます。
エミュレータの起動が遅いので表示されるまで気長に待ちましょう。
まとめ
今回の記事では、Android Studioの導入から、KotlinでHello Worldの表示までを紹介しました。 Kotlinを開発する準備が整ったので、次からはAndroidアプリリリースに向けて、Kotlinで色々と実装していきたいと思います。
Kotlinの開発環境を構築せずに少し触ってみたい方は、以下のオンライン上でKotlinを実行できるサイトで触ってみるのが良いかもですね。
https://try.kotlinlang.org/#/Examples/Hello,%20world!/Simplest%20version/Simplest%20version.kt